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あごと顎関節症のお話

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック歯科衛生士の松田です。最近雪が収まってきたとおもったら、まだまだ降りますね。。。早く春になってほしいものです。。。皆さんいつもお足元が悪いなか来ていただいてありがとうございます!

さて今回はあごと顎関節症のお話をしていきたいと思います。

骨と下顎骨、そして顎関節と筋肉から成る「あご」からだの他の部位にはないユニークな構造をもっています。

その独特の構造が、顎関節症などのトラブルのもとでもあります、、、

思わず誰かに話したくなる「あごと顎関節症のお話をたっぷりとお伝えします!

関節症は、昔は「歯医者さんが治すもの」と考えられていました。

症状を改善するには、マウスピース(オーラルアプライアンス)の装着や注射、

外科手術などの歯科医師による治療が第一にあって、患者さん自身による生活習慣の改善や開口訓練はおまけ程度の扱いでした。

しかし約20年前、ある著名な先生が「顎関節症は自然治癒する」という論文を出しました。それをきっかけに研究が進み、症状が出たときすぐに外科手術などの治療を行わなくても、患者さんに生活習慣の改善や開口訓練に励んでもらうことで、やがては治癒に至る=痛みなく口が開けられるようになることがわかったのです(すべての症例ではないですが)。

これを受けて、顎関節症の治療はまず患者さんに改善の努力をしていただき、必要ならマウスピースの装着や注射、手術などを行う、という方針に変わっていきました。

私の臨床経験でも、30年前は年1000人ほどの患者さんのうち、内視鏡手術を行ったかたは30人、マウスピースを装着して治療したかたは100人ほどいました。

でもいまは、内視鏡手術が必要となる方は年0人で、マウスピースを装着するかたも10人ほどです。多くの患者さんは、生活習慣の改善や開口訓練で症状が軽快しています。

生活習慣の改善とは、顎関節への負担となる癖をやめること。上下の歯がいつも触れているTCH(歯列接触癖)や、スマホ・PCの使用で急増している前傾姿勢や猫背、歯ぎしり・食いしばりの癖は要注意です。

開口訓練とは、筋肉をリラックスさせるストレッチのこと。下あごを前後左右にゆっくり大きく動かしてあごまわりの筋肉を伸ばしたり、指1本分、2本分、3本分と徐々にお口を開けていったり⋯⋯。

こめかみや、頬と耳のあいだにある筋肉をほぐすマッサージも有効です。

このセルフケアができれば、あなたも立派な「主治医」です!

上下の歯、無意識に触れてませんか?TCH(歯列接触癖)は顎関節に負担をかける。上下の歯が触れていることに気づいたら、力を抜いて歯を離す習慣をつけましょう!

前傾姿勢や猫背も顎関節の負担に!

猫背、前傾姿勢、前傾姿勢や猫背は、下あごが本来の位置と異なるところにぶら下がるから、顎関節の負担になってしまうのです!

まずは、意識して改善しましょう!指3本、指2本、指1本と少しずつお口をあける練習をしていきましょう❗

開口訓練では最初は指1本、次に指2本、そして指3本をま入れていく。

痛みを感じたらストップしてくださいね。

当院では、歯ぎしり予防として、マウスピースの作成を承っております!「寝ている間歯ぎしりしてるかもしれない」「朝起きたとき顎が痛い」などの症状がある方はスタッフまでお声がけください❗