飲みすぎ注意!!なスポーツドリンク

こんにちは!!中里デンタルクリニック、アシスタントの下舘です。だんだん気温も下がり、日が落ちるのも早くなってきましたね。体調管理には、十分お気をつけください!!

    今回は「スポーツドリンク」についてです。部活動を頑張るお子様をお持ちの方々、沢山いらっしゃると思います。この部活動の際に飲む機会が多い「スポーツドリンク」。糖と酸を含むスポーツドリンクは、頻繁に摂取していると歯や体に思わぬダメージを与えることがあります。歯に対してのダメージについて、お話させていただきます。

    スポーツドリンクは「イオン飲料」の一種に分類されます。ナトリウムやカリウム、マグネシウムなど、いわゆる「電解質」が入っている飲み物のことです。電解質とは、水に溶けたとき、イオン化して電気を通す性質がある物質のことです。人間の体液には、水分のほかに電解質が含まれています。細胞内を流れる体液が正常に働くには、一定量の電解質が必要です。汗をかいたりして電解質が失われた場合、電解質を補わないといけないのですが、そのために適した飲み物がイオン飲料です。イオン飲料は、成分や用途によって、スポーツドリンク、経口補水液、乳幼児用イオン飲料に分類されます。

    スポーツドリンクには、水と電解質の他にも糖や酸があります。それぞれの役割をみていくと

   

    まず、スポーツドリンクの目的といえば①水分補給②電解質補給③エネルギー補給です。水分補給には当然、水がその役割をはたしますが、電解質が電解質入っている水分の吸収効率がよくなります。エネルギー補給を担うのが、砂糖や果糖ぶどう糖液糖(果糖ぶどう糖の混合物)です。「飲む点滴」のように、激しい運動で失ったエネルギーを速やかに補給してくれます。糖類の甘味を抑えて味を調整したり、酸性度を高めることで飲み物の保存性を高めるために、酸化防止剤(ビタミンC)や、果汁、クエン酸、酸味料、アミノ酸などが入っています。クエン酸やアミノ酸は疲労回復にも役立ちます。激しい運動などで失った物の補給に優れた飲み物だからこそ、日常的に摂取するのは体に害となることがあります。

    スポーツドリンク500mL中に角砂糖8個程の糖が含まれています。酸性度も高いのですが、砂糖の甘味のせいなどで酸味がうすれているので、すっぱくは感じません。スポーツドリンクに含まれている多量の糖と酸。頻繁に飲んでいると、当然「歯へのダメージ」となります。糖はむし歯、酸は酸蝕(飲料物の酸により歯が溶ける現象)を引き起こします。砂糖はむし歯のエサとなり酸を作らせますし、飲み物に含まれる酸自体も歯を溶かします。生えたばかりの乳歯は特に酸に弱いので乳幼児用イオン飲料は、過剰摂取は要注意です。スポーツドリンクは液体ですので、お菓子より歯と歯の間に入り込みやすいので、歯の噛む面にできるむし歯は患者さんでも気づきやすいのですが、歯と歯の間のむし歯は気づかないうちに進行しやすいのです。ペットボトルは、一気に飲むのではなくこまめに飲むので「酸や糖がひっきりなしにお口に存在する」ことになります。飲むとお口の中がベタつくので、のどが渇いてさらに飲むことも多いです。そして「スポーツ中は口呼吸で乾燥するので、唾液の作用が働きにくい」。唾液にはお口のなかを洗い流して、むし歯菌のつくる酸や飲食物の酸を中和してくれる作用があります。ただ、運動中は口呼吸によりお口が乾燥するので、唾液が歯の表面に行き渡りません。

    お子さんがスポーツドリンクを飲む量が増えるのが、小学校中・高学年あるいは部活動を始める中学生のころ。この時期は、乳歯や生えたばかりの永久歯がお口のなかに混在します。「乳歯は酸に弱い」ですし、「生えたばかりの永久歯も酸に弱い」です。だから、余計にむし歯や酸蝕になりやすい。エナメル質形成不全のように、生まれつき歯が弱い子だとさらにダメージを受けやすいです。またこの時期は「親御さんの仕上げ磨きを卒業する時期」でもあります。また、高齢者の場合は、加齢にともない歯ぐきが下がって歯の根面が露出することがあります。スポーツドリンクを日常的に飲んでいると、そうした根面のむし歯(根面う蝕)のリスクも上がります。露出した歯の根の象牙質は、エナメル質よりさらに酸に弱いです。

    スポーツドリンクとの賢い付き合いかたは、

・あくまでもスポーツ時のドリンクとして飲む

ちょっと汗をかいた、ちょっとのどが渇いたという時は、水やお茶で十分です。(お風呂の前や後、寝る前の水分補給も)

・頻繁に飲まないといけないなら、歯の健康に注意を※歯科医院で定期的に検診、フッ素で歯の質を強化、フロスで歯と歯の間を掃除しましょう

・飲んだあとはお口をすすぐ※むし歯や酸蝕を予防するために、飲んだあとは水かお茶でお口をすすいで酸を薄めましょう。

    痛くなくても(無症状でも)通える病院が歯科医院です。症状がないからこそ、悪い所がないか定期的に歯科検診を受けましょう!!ぜひお気軽にご連絡ください♪