再発見、唾液の大切さ「うま味の世界」

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック歯科衛生士の田口です。
最近肌寒くなってきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、体調管理に気をつけていきましょう。
さて、今回は「うま味」についてです。

「うま味」と聞いて、何を思い浮かべますか。「こんぶやかつおぶしに含まれている」「日本で発見された味で、最近、世界で注目されている」ー少し詳しい方ならご存知かもしれませんね。
ところで、美味しさとは何でしょうか。「うまい」と「おいしい」は同じ意味で使われていますが、「うま味」とはどう違うのでしょう?
うま味とは、甘味、酸味、塩味、苦味といった基本味の一つで、科学的に分類される味覚の一種です。
一方おいしさは、いくつもの要因が重なり合って生まれます。食べ物の見た目や色つや。鼻から嗅ぐ香り(鼻先香)と、食べ物が口に入ってにおいが鼻に抜けたときに感じる香り(口中香:おいしさに強く関与する要因)。甘味、酸味、塩味、苦味、うま味などの味。舌触り、歯ごたえに咀嚼時の音。まわりの環境にくわえ、その食品を食べた人が持つ記憶や思い出も影響します。オーケストラで例えれば、楽団を構成する奏者の1人が「うま味」で、楽団が奏でるミュージックが「おいしい」といえます。
日本人におなじみの納豆は、外国人には苦手な方が多いです。これは食文化の違いに関係していますが、それはつまり、その人の経験や記憶のなかで、納豆の味がおいしさと結びついていないからだといえます。

うま味といっても、うま味が具体的にどんな味か、実感したことがある方は少ないのではないでしょうか。そこで、うま味をご自分で体験する方法をお教えしましょう。用意するものはドライトマト(無塩でも有塩でもOK)と水です。
まず、水を一口飲んで、お口の中を湿らせます。そしてドライトマトをお口に入れて、20〜30回かんでください。最初はトマトの酸味や塩味を感じるでしょう。ですが噛んでいるうちに薄れていき、20回も噛むころにはトマトの味がお口の中からなくなります。
完全になくなったあと、舌の上全体にボヤッと広がる感じが残ります。この「お口に残る余韻」がうま味なのです。とてもデリケートな味で、人から教えられないと気付けないレベルです。体験した外国シェフたちは、「舌全体に広がる淡い微妙な味」「持続性があり余韻を残す味」と評していました。
ドライトマトが手に入らない場合は、おしゃぶりこんぶ(味つけのされていないもの)でも同じような体験ができます。形がなくなるまでこんぶを噛んで、お口に残った余韻に意識を傾けましょう。

ドライトマトを噛むと、最初は酸味により、続いてうま味により、唾液が分泌されていきます。ドライトマトの中に入っているいろいろな味の成分が唾液と混ざり合って、舌の受容体に到達して、脳に伝えられます。
味を味として感じるには、唾液を混ざり合うことが必須です。唾液を出すにはよく噛むことが大切で、よく噛むにはよく噛めるお口でないといけません。
みなさんが歯医者さんに定期的に通っているのは、虫歯や歯周病の予防や治療のためですよね。しかし、その根底にあるのは、「いつまでもおいしく食べられるように歯を大事にしたい」という気持ちではないでしょうか。
中里デンタルクリニック.では皆さんに定期検診をおすすめしています。今は大丈夫と思っていているかたも油断は禁物です。お口の健康、さらに身体の健康を守るためにもメインテナンスにいらしてください。お待ちしております。
また、なるべくはを削らずに、患者さんにあったケア方法をお伝えしたい!という思いから、唾液を採取してお口の環境を数値、グラフ化する「唾液検査」実施しています。この検査によって、今のお口の環境での虫歯や歯周病のリスク、口臭の度合いが分かります。結果からケア方法まで詳しく歯科衛生士がアドバイスしております。検査自体はとても測定時間5分程度と簡単な検査になっていたので、ぜひお試しください。