認知症の発症抑制に歯周病の予防を!

こんにちは!中里デンタルクリニック.アシスタントの荒谷です。タイトルにあるように、「歯周病」と「認知症」には密接な関係があることが最近、とても重要視されていますね。「歯周病を予防している人は歳をとっても元気」だと、多くの歯医者さんが経験的に感じていることを、科学的に裏付ける研究結果が明らかになったのです。
「重度の歯周病を患う人は認知症になりやすい」「歯周病にかかっている認知症の患者さんは、認知症の進行が早い」ということが分かってきています。更に、アルツハイマー病気型認知症で亡くなった患者さんの脳内から、歯周病に最も関係する「Pg菌」が発見されたというのです。Pg菌が起こす炎症によって、アルツハイマー型認知症の原因物資が体内に増えること、その原因物質を脳内へとPg菌が誘導していることが明らかになりました。
厚生労働省がホームページに掲載している資料には、今後、認知症の高齢者は更に増加し、2025年には約700万人、65歳以上人口の20%に達するとの推計が出ています。これは大変な数字だと思います。しかし、発症を5年遅らせることで、アルツハイマー型認知症患者を半減できるという推計もあり、多くの人が歯科で歯周病予防を始めれば、もしかしたら未来を変えることができるかもしれません。
みなさんは、歯周病の予防やメインテナンスを受けていますか?歯周病は痛みの出にくい病気です。歯茎が腫れ、歯磨きした時に歯ブラシに血がついていても、ほとんどの場合は痛みを感じないので、つい放置してしまう人が多いようです。歯磨きすると血が出るのに、「毎日歯磨きをしていれば大丈夫」「殺菌剤の入った歯磨き剤を使えば良くなるだろう」と油断をしていませんか?歯周病になるとお口の中に慢性炎症が起きます。「たかが歯の病気だ」「歯が抜けるのは老化現象だから仕方ない」などと思わないでほしいと思います。
歯周病の温床は、外側から見えない歯周ポケットの内側にあります。歯周ポケットの奥にPg菌の巣であるプラークが溜まっていたり、歯に歯石がこびりついていないかどうかは、歯科のプロフェッショナルに診察や検査をしてもらわなければ分かりません。毎日の丁寧な歯磨きはもちろん重要ですが、歯周ポケットの巣に溜まったPG菌のかくれひそむプラークや、プラークまみれの歯石は、歯磨きで取り除くことはできません。歯磨き材に配合された殺菌剤の効果も限られます。
PG菌による炎症の被害を止め、認知症になるリスクを減らして脳の健康を守るには、歯科のプロフェッショナルによる治療、そしてメインテナンスが効果的です。当院では、3ヶ月に一度の検査とクリーニングを推奨しています。将来の口腔内を守り、心身共に健康なまま、長生きするためのお手伝いをぜひ、させていただきたいと思っております。