歯の根元のむし歯には気をつけて!

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の堀内です。秋も深まり、肌寒い日々が続くようになりましたね。1日の寒暖差が激しい季節ですので、くれぐれも体調には気をつけてお過ごしください。

 

さて、今回は「歯の根元のむし歯」についてお話していきます。最近、子どものむし歯は減ったといわれていますが、ひそかに急増しているむし歯があります。それが大人の「歯の根元のむし歯」です。進行してしまうと、歯を残すことすらできなくなります。

 

歯の表面は「エナメル質」という非常に硬い構造物に覆われています。しかし歳を取ると誰でも、歯ぐきが少し下がってくる傾向があります。そうすると、今まで歯ぐきに覆われていた歯の根元が露出してきます。この歯の根元の表面(棍面)にはエナメル質がなく、「象牙質」がむき出しです。象牙質はエナメル質に比べてむし歯菌のつくる酸に弱く、中性に近いきわめて弱い酸でも溶けてしまいます。

 

根面のむし歯を予防するには、①根元まわりのプラーク(歯垢、細菌のかたまり)を取り除くこと②根面を酸に溶けにくくすること、つまり歯を丈夫にすることが重要です。根面の象牙質を酸に溶けにくくするためには、「フッ素」が非常に効果的です。フッ素入り歯みがき剤の使用や、歯みがき剤より高濃度に含むフッ素ゼリーなどを歯科医院で年2〜3回塗布してもらうことは、根面のむし歯予防に有効であることが明らかになっています。また、初期のむし歯も進行しにくくなります。

 

患者さんが自分でできる、最も効果的な根面のむし歯予防法は、フッ素を使った歯みがきです。みがく際は、根元まわりに歯ブラシの毛先がしっかりと当たるようにします。毛先を当てたまま、小さく横みがきします。このときにフッ素を含む歯みがき剤を使います。最近では従来よりも高濃度フッ素の歯みがき剤が普通に手に入りますので、より高い効果が期待できます。

 

ただし、歯みがきだけでは歯と歯の間のプラークは取り除くことができません。できれば1日に1回は、歯間ブラシやフロスを使って歯と歯の間の清掃をしましょう。

 

そして忘れてはならないのが、定期的な歯科受診です。根面のむし歯は、すぐに穴が開くことはありません。色が黒くならないことも多く、自覚症状もほとんどありません。初期のうちに見つけてもらい、適切な処置をしてもらうのが大切です。むし歯がなくても、根面が露出しているならば、フッ素塗布を受けることをオススメします。もし自分も根面が露出しているなと感じたら、ぜひ、中里デンタルクリニック.でお待ちしております!