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歯の天敵 歯ぎしりにご用心

皆さんこんばんは。中里デンタルの勤務医の小松です。 世の中コロナがまた拡大しつつあるので引き続き気をつけていきましょう 今日は歯軋りについてお話しします 歯軋りはキリキリうるさいだけの悪い癖のように思われがちです。しかし最近の脳科学の研究によるとい忙しくストレスのかかりやすい時代に暮らす私たちにとって欠かすことのできない、とても大切な働きをしていることがわかってきています。  それは「噛むこと」によるストレスのコントロール機能です。噛むことによって脳の高ぶりが落ち着きリラックスする効果が認められています。  睡眠中にストレスを発散させ、脳と体を守ストレスマネジメント機能を担うのだろうと考えられています。  歯軋り自体は悪いものではありませんが、悪い歯軋りという物が存在します。  歯科で問題になるのがこの悪い歯軋りです。食事の際の噛む力は数kgから強くても30kg程度です。しかし睡眠中の歯軋りは無意識化で抑制が効かないので50−100kgを超える力がかかります。  歯軋りは平均8時間の睡眠のなかで40分間も強い力で噛むと言われています。  悪い歯軋りの際にこうした力と時間がかかります。その歯に虫歯や歯周病がある場合はそれだけで問題が起きやすいです。  人の口の中の状況や噛み合わせは人それぞれ異なります。それゆえすべての歯がバランスよく噛んでいる方はそれほど問題ないですが噛み合わせが少しでも崩れている人は歯軋りによる悪影響がとても起きやすいです   歯軋りによる症状はすり減り、ヒビ、歯と歯茎の境目にくさび状の欠け、多くは知覚過敏やしみたりするする原因になります。また噛みあわせが変わったり、骨が大きくなる外骨症になったりします。また、せっかく型取りした詰め物や被せ物が外れたりしてしまいます、その旅に歯科医院に電話してまた通わなければならない状況になってしまいます。  歯軋りを繰り返すと顎が痛くなったりするリスクもあります。  中里デンタルでも歯軋りで痛くなる患者さんが多く来院されます。虫歯や歯周病でもなく歯軋りが原因の際に予防方法として主に使うのがマウスピースと呼ばれるものです。歯科で使うマウスピースは患者さん一人一人の型とりを行い、その人専用のマウスピースが出来上がります。  そのマウスピースは硬くて夜寝る際に使うものです。厚いスプリントを噛むことで歯や歯周組織を過剰な力から守ることができます  メンテナンスのたびに持ってくれれば経過も見ることができます。  ぜひ皆さんも歯軋りについて考えて聞いてみてください