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矯正中のお悩み解決ガイド!

こんにちは!中里デンタルクリニックの歯科衛生士木村です。コロナで自粛ムードではありますが、お口の健康管理は感染症対策になります。当院でも来院してくださる患者さんに対して、誠心誠意対応させて頂いております。ご自宅でのブラッシングは感染対策、むし歯予防、歯周病予防、どの面からもとても重要になってきますので大切にしていきたいですね!   本日は矯正をしている方のお悩み解決ガイドという内容でお伝えしていきたいと思います。当院では直接矯正治療はしていませんが、矯正治療をしたいという患者さんにはご紹介という形で、他院さんへの紹介状をお渡ししています。   矯正治療をはじめたいけれど、お口にワイヤーやブラケットがつくと『歯磨き大変なんだろうな』と心配なかたが多いのではないでしょうか?実は矯正中の歯のケアは治療成功のカギを握る大切なポイントです。   矯正中のお口は、装置を使う分、食べかすやプラークがつきやすいうえ、掃除もしにくくなります。プラークをしっかり取り除かないと、むし歯や歯周病の原因に。むし歯の場合、治療をするにはいったん矯正を中断せざるを得ません。また、歯を移動させるため歯槽骨に負荷をかけている最中に歯周病が起き、歯槽骨に炎症が及ぶと、普段よりも歯槽骨が壊れやすく、歯を動かすどころかグラグラになってしまうことがあります。せっかくの矯正治療を水の泡にしないためにも、より丁寧なケアか大変重要なのです。   そこでご提案したいのが、『1日1回リセット』です。細菌の塊であるプラークが、成熟して害を成すようになるまでには、およそ18時間かかると言われています。つまり、18時間以内にお口の中のプラークを除去できればセーフということ。そこで、1日の中で、ゆっくり時間がとれる時に、少なくとも1日1回は、徹底的にお掃除をして頂きたいのです。唾液が減り、むし歯が増えやすいのは就寝中ですので、就寝前のリセットがとくに重要です。ただ、どうしても忙しくて夜の時間がゆっくりと取れないという時は、朝食後か昼食後にじっくり磨いてリセットしていただいてもよいでしょう。   効率的に磨けるよう、汚れのたまりやすい場所のお掃除のコツをお伝えします。 ①バンドのかかった奥歯のまわり バンドから上の部分は、毛先を届かせるように歯ブラシの先のほうで磨きましょう。バンドのラインにそってタフトブラシも使うとよいでしょう。バンドの下の部分は歯ブラシや細部磨きが得意なタフトブラシで汚れをかき出しましょう。バンドと隣の歯とのあいだは、2~3日に一度、歯間ブラシで汚れをかき出します。磨きすぎると歯茎を痛めてしまうので、2ストロークくらいを目安にするとよいでしょう。   ②ブラケットのまわり 毛先が歯面にしっかり当たるよう、ブラシは寝かさず斜め45度に当てます。つま先やかかとの部分も使い、ブラケットの周りの汚れを毛先でかき落とします。ブラケットの左右の歯面は、歯ブラシを立てるようにして当てます。歯ブラシの毛先が入りにくい人はタフトブラシを使いましょう。   ③ワイヤーと歯の間 タフトブラシであれば、毛先を上からワイヤーと歯のあいだへ入り込ませます。同じように下からも入り込ませてみがきます。 歯間ブラシであれば、水筒を細長いブラシで洗うようなイメージで、ワイヤーと歯の間に歯間ブラシを入れて掃除します。歯面を傷つけないよう、針金がコーディングされている歯間ブラシがオススメです。 フロスであれば、フロスわや動かしワイヤー部分の汚れをこすり落とします。太めのフロスがおすすめです。   私たちのお口やからだの健康には日々の生活習慣が大きく影響します。むし歯や歯周病のせいでせっかくの矯正治療を中断することになってしまわないように、徹底的はプラーク除去を、少なくとも1日1回はするよう心がけていきましょう。