インプラントの構造やケアって!?
みなさま、こんにちは!!中里デンタルクリニックです!!
日も短く、寒くなってきましたね…。暖房器具が恋しい季節になりましたね!!市内では、インフルエンザも流行ってきているようですので、体調管理には十分お気を付けください!!
今週はインプラントについてですが、『インプラントって聞いたことがあるけど、どんなの!?』という方もいらっしゃると思うので、まずは簡単にご紹介いたします。
まずは、インプラントの構造をご紹介します。インプラントは上部構造をセメントで留める場合とネジで留める場合があります。
①上部構造
②アバットメント
③インプラント体
④顎の骨
まずは、
①上部構造
いわゆる「歯(歯冠)」の代わりをする部分です。セラミックやジルコニア、レジンなどでできています。もっとも消耗しやすいパーツで、磨耗したり欠けた時は、補修したり交換することができます。アバットメントにネジや接着剤で留めてあります。
②アバットメント
上部構造の土台であり、インプラント体(人工歯根)との連結パーツです。インプラント体にネジ留めしてあります。歯ぐきの溝に接していてプラーク(歯垢、細菌のかたまり)や歯石(細菌の巣)が付きやすい要注意箇所です。ネジが緩むとパーツに隙間ができて細菌の温床になりますので、定期的にチェックを受けて、クリーニングしてもらいましょう。
③インプラント体
チタン製の人工歯根で、インプラント治療の要となります。患者さんの顎の骨(歯槽骨)に埋め込むと、骨とガッチリと結合して、天然歯の歯根のように噛む力を受け止めることができます。肝心の骨が炎症で溶けてしまうと、せっかくの治療が台無しになってしまいます。
④顎の骨
インプラントが天然歯のように丈夫に機能するのは、歯槽骨がチタン製のインプラント体と結合するおかげです。ただし、プラークの中の細菌によって炎症が起きると、歯周病と同じように溶けてしまうので、十分なお手入れをする必要があります。
(上部構造をネジ留めしている場合は、噛み合わせが悪く偏った力がかかり続けると、ネジが緩みパーツがゆがむことがありますので、定期的に歯科医院で噛み合わせをチェックしてもらいましょう!!)
インプラントは天然歯とどう違うのか。一番の大きな違いは、天然歯の歯ぐきには存在する太くて厚みのある線維(歯肉線維)がなくなることです。天然歯では、セメント質から伸びた強い歯肉線維が、歯ぐきの中を「水平方向」に走っています。この線維により、外敵(細菌や刺激)から歯や歯槽骨を守っています。また、歯根膜は天然歯と歯槽骨を結びつけている丈夫な線維で、クッションの役目も果たして、歯から受ける力のダメージから歯槽骨を守っています。
ところが残念なことに、この重要な歯肉線維や歯根膜は、歯が抜け流と失われてしまいます。つまり、インプラントが入った時点では、歯槽骨を細菌や力のダメージから守る防御機構が、グッと弱くなってしまっているということになります。
インプラントを、快適に使い続けるためのお手入れのコツ。強い歯肉線維がない分、私たち自身が手と知恵を使って、余分な力が加わっていないか定期的に歯科でのチェックを受けて守っていく必要があります。
メインテナンス(定期検診)をしっかり受けて、快適なインプラント生活を過ごしましょう!!