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オールセラミックの治療を知りたい!

みなさんこんにちは。中里デンタルクリニック.です。すっかり秋になりましたね。   先月はたくさんの患者様に自費の被せ物・詰め物を選んでいただき、満足の治療へのお手伝いをさせていただきました。その中でもセラミックの良さをもっと知ってもらいたい!ということで、今回はセラミック治療についてお話しします。   金属を使った古い被せ物。黒い変色気になっていませんか?実は経年変化による黒ずみと無縁で耐久性も高いオールセラミッククラウンが普及しています。そもそもなぜ古いクラウン(被せ物)になぜ黒い線が出てくるのでようか?理由は大きく分けて3つに分かれます。 ①金属の影響で黒い 歯周病やオーバーブラッシングで歯茎が退縮。そのクラウンと歯茎の隙間から、クラウンの継ぎ目の金属や、金属イオンが溶け出し黒くなった歯が見えてしまいます。 ②歯根の変色で黒い 時間とともに神経を取った歯の中のコラーゲンが変色して色が濃くなり、歯周病やオーバーブラッシングで歯茎が退縮した隙間から見えてしまいます。 ③クラウンの下に虫歯が! クラウンの継ぎ目にプラークが溜まり続けると、接合部分にからは歯根から虫歯が入り混みます。クラウンに隠れて広がり、神経をとってあると痛みも出ず発見が遅れがちです。   このように例え自費治療である金属フレームにセラミックを焼き付けたメタルボンドクラウンでも、入れた当初は満足していたのに、時間が経つにつれてクラウンと歯根の継ぎ目に黒いラインが見えてきた、という患者さんは案外多いです。しかし現在では、審美性と耐久性を兼ね備えた新素材のオールセラミッククラウンが誕生し、それにつれ、治療のやり替えに積極的な患者さんも増えています。   きれいに被せ物を入れるためには前準備として、是非歯周病の改善にも力を入れていただきたいです。歯茎が腫れたり血が出ていると、お口の型取りが正確にできず、患者さんのお口に合う精密なクラウンが作れません。また、クラウンの縁が歯茎の溝の中に隠れるようにセットする際に、ピタっときれいに合わせることができません。そこでまず、歯磨き指導、クリーニングと歯周ポケットの歯石除去で、歯周病を改善しましょう。   綺麗に作られたクラウンをセットしたら、綺麗に長持ちさせたいですよね。セルフセアのポイントは歯茎の際の丁寧な歯磨き。というのも、ここにプラークが溜まって歯周病の炎症が進行すると、歯を支える骨が失われ、その分歯茎が痩せてしまいます。するとピタッと合わせてあるクラウンの継ぎ目が見えてしまうのです。本物の歯が生えているかのように、せっかくピタッと合わせてあるのですから、ていねいにケアしてきれいな状態を長く保っていきましょう。 ただし、歯ブラシで毎日ゴシゴシ強く磨いていると、それだけ歯茎が痩せてきてしまうことがあります。そこでおすすめしたいのがタフトブラシです。プラークが溜まりやすく、磨き残しやすい歯茎の溝には、軟らかいタフトブラシを使いましょう。やさしく効率的にお掃除でき、歯周病を予防するだけでなく、歯根へとむし歯が入り込むのを防ぐことができます。なお、噛む力が強いから、食いしばりや歯ぎしりの癖があるかたは、クラウンのチップを防ぎ、クラウンと噛み合わせている歯を傷つけないために、力のコントロールが必須です。歯科医院でマウスガードを作り、必ず就寝前に装着するようにしましょう。   セルフケアの他にもうひとつ、私たちがお願いしていることがあります。それは「メインテナンスを受けに今後も定期的に来院してください」ということです。セルフケアというのは意外に難しく、ていねいに続けていても磨き残しはどうしても出るものです。また、歯石が溜まってしまうと、硬くてご自身で取ることはできません。セルフケアでは見逃してしまうこうしたお口の汚れを、プロフェッショナルケアでしっかりと綺麗にするために、定期的に受診していただきたいのです。お口の中を清潔にすることによって、クラウンの周りの歯茎の健康を維持でき、クラウンの美しさを保つことができます。それだけではなく、プロフェッショナルケアを受けてお口全体が健康になれば、治療の繰り返しが止まり、現状のままお口を長く保つことができます。治療が終わったからといって、私たち歯科医師や歯科衛生士との付き合いまで終わらせないでください。今後も一緒に、きれいなクラウンと、お口の健康を守っていきましょう。