トピックス TOPICS

『歯科治療中の やさしいごはん』

みなさま、こんにちは!!中里デンタルクリニック.です!! 10連休は、ご旅行などでゆっくり過ごされた方、たくさんいらっしゃったのでは!?     今回は、『歯科治療中のやさしいごはん』についてです。 「よく噛めば噛むほど、体や脳によい効果がある」というのは、歯やお口が比較的健康な時に限ったお話。よく噛んで食べるのは本来とても大切なことですが、頑張って噛んで鍛えようとすることが、治療の邪魔をしてしまうことも多々あります。 たとえば、歯ぐきを切るような外科処置を受けたときはもちろん(痛くて噛めませんよね)、被せ物の仮歯が入っていたり、入れ歯の調整中etc….には、先を急がず、無理をせず、むしろやわらかいものをソッと食べ、階段的にふつうの硬さへと進めていただくことで、治療経過がスムーズになり、よりよい治療結果がもたらされることも多いのです。 ありがちな影響として、早くから噛んで食べたことで、ふさがりかけた傷口が開いてしまったり、仮歯が割れてしまったり、まだ慣れていない入れ歯で歯ぐきを傷めてしまったりして、結果的に治療が遅れたり、中断を余儀なくされることもあります。 また、インプラント治療では「その日のうちに歯が入る」という手術も最近は増えていますが、手術後のデリケートな時期に遠慮なくどんどん噛んで食べ流と、埋めたばかりのインプラント体に強い力が加わってしまい、インプラント体が骨とうまく結合できずに、せっかくの治療が失敗してしまうことすらあるのです。     ★こんな時はなるべく強く噛まないでください!! ・仮歯が入っている クラウンやブリッジの仮歯は、治療途中の歯につけられ、必要な時に外して治療しやすいように、仮歯用の弱い接着剤が使われます。また、成形したり削って調整しやすいようにやわらかいレジン(プラスチック)でできています。そのため、仮歯に強い力がかかると取れたり、割れてしまいやすいので注意が必要です。とくに苦手とするのが、スルメ・フランスパン・焼き鳥などの引っ張ってかじる食品。それから、せんべい・飴などの硬いものも避けましょう。ガム・グミ・キャラメル・大福など、歯にくっつく食べ物も仮歯の取れる原因になります。     ・外科治療を受けてしみる&腫れている 外科処置を受けたあと1週間ほどは、噛む力で傷口が開きやすいとき。力を加えると傷の回復も遅くなりがちです。手術がお口の片側だけなら、翌日ぐらいからクタクタに煮たうどんなどを反対側でそっと噛んで。手術範囲の広いかたは、噛まずに食べられるおかゆやスープなどを。生醤油、酸味、香辛料は強烈にしみるので避け、塩分控えめでとろみがあるものが食べやすいでしょう。アルコール類は控えます。1週間ほどで傷口はふさがってきますが、2週間くらいは腫れでいくらか口が開きにくいことも。具が小さく、スプーンで簡単につぶせるやわらかさがおすすめです。     ・新しい入れ歯の調整中 新しい入れ歯に早く慣れようと、まだ調整の終わらないうちから、出来たばかりの入れ歯で無理をしてふつうの食事をするのはやめましょう。12〜週間は、おかゆやスプーンでつぶせる程度のおかずで。やわらかいものからはじめて、『少しずつ慣れる』ということが大切です。一足飛びに頑張りすぎると、歯ぐきを傷つけてしまい、痛みで使い続けられなくなって、調整も慣れることも中断してしまいます。まずはやわらかめのものを食べながら、入れ歯を支える頬の筋肉などの機能の回復を待ち、1ヶ月ほどかけてじっくりと慣れていきましょう。     ・インプラント体が入ってから約2週間 インプラント体の埋入手術から2週間は、インプラント体と骨が結合しはじめる、とくにデリケートな時期。可能な限りそっとしておいきたいものです。現在は、即時荷重インプラントと言って、手術当日に歯も入る治療が増えています。でも、「歯が入ったから」と積極的に噛んで食べていると、噛む力がインプラント体と骨の結合の邪魔をしてしまうことが。「噛んで鍛えよう」「早く慣れよう」などと思わず、少なくとも2週間は慎重に、おかゆやスープなど噛まずに食べられるものからはじめて、クタクタに煮たうどん、舌でつぶせる煮物など、ほとんど噛まずにすむものをとっていただくと良いでしょう。   美味しいものを早く食べれるようになるためにも、我慢と辛抱が大切ですね!!