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ストップ ザ 歯周病!

こんにちは、中里デンタルクリニック.です。 暖かくなったと思いましたら、また雪が降ってしまいました。春先の雪は重く、雪かきに大変苦労されることと思いますが、春はもうすぐそこですので頑張っていきましょう! 今日は歯周病についてお話ししていきます。 皆さんは歯周病が細菌による感染症だということをご存知でしょうか? 歯周病の原因は、歯にベッタリと付くプラーク(細菌の塊で歯垢ともいう)です。 その中に潜む歯周病菌が引き起こす炎症によって歯を支える歯周組織が破壊され、最終的には歯が抜けてしまうという怖い病気なのです。また、一旦破壊されてしまうと回復させるのが難しい点でも、大変やっかいです。 歯周病が普通の感染症と違うのは、病気の原因菌が普段から私たちの口の中にいる常在菌だということ。お母さんの産道を通って生まれて来る時に感染するのではないかと言われていて、私たちと歯周病菌の付き合いは、生まれると同時にはじまっているのかもしれません。ただし、感染したからといってすぐに歯周病菌になるわけではありません。常在菌である歯周病菌と人間は、本来、平和に共存しているのです。 しかし、歯磨きをサボったり、磨き方が雑だったりして、プラークが蓄積し熟成するにつれて、歯周病菌は口の中で猛烈に増殖します。すると、それまで保たれていた共生バランスが崩れ、炎症が起きます。これが歯周病の始まりです。 歯周病の進行を止めるには、とにかく歯周病菌を徹底的に追い出すこと。空気にあたると死んでしまう嫌気性細菌である歯周病菌は、歯周ポケットの奥深くや軽石状の歯石の中が大好き。温かで空気のない恵まれた環境の中に潜んでいます。 そこで、歯周病菌を減らすには、歯面だけでなく、歯周ポケットのなかおスケーリング&ルートプレーニング(SRP)でしっかりと掃除します。それでも取れなければ、歯茎を切り開いてデブライドメント(プラークや歯石、汚染された組織の除去)をします。 歯面のプラーク除去ももちろん重要で、歯科医院のプロフェッショナル・クリーニングであるPMTC、そして患者さんご自身のの丁寧な歯磨きで歯周病菌を徹底的に減らします。毎日の歯磨きも、歯周病菌を減らすための立派な「治療」なのです。 歯科の実態調査で、日本人の約8割になんらかの歯周病の症状があることがわかっています。あなたにとっても人ごとではないはず。痛くないからと放置せず、病状が悪化する前に歯周病の治療を始めましょう。