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「血液サラサラ」のお薬を飲んでいる患者様へ!!

みなさん、こんにちは!! 中里デンタルクリニックです‼︎   卒業のシーズンですね。皆様のお子様やお孫さんのご卒業を、心からお祝い申し上げます。卒業は、新たなスタートでもあります。気持ちよく新学期・今季を迎えられるように、お口の定期検診を受けてみませんか?   そんなお子様・お孫さんをお持ちの方々で、「血液サラサラ」の薬を飲んでいる患者様はいらっしゃいませんか?   「血液サラサラ」の薬とは、血栓ができやすく、血管がつまりやすい方の血液を、固まりにくくサラサラにする抗血栓薬のことです。高血圧や高脂血症などの生活習慣病や高齢になると進みやすい動脈硬化などの影響で血管に血栓ができると、脳梗塞、心筋梗塞、心不全などの重篤な病気を発症しかねません。血管を詰まらせないためには、薬を欠かさずに飲むことが肝心。現在日本で認可されている抗血栓薬は、代表的なものだけで数十種類。大変多くのかたに飲まれているポピュラーな薬です。   抗血栓薬を飲んでいる患者様の血液は、サラサラで止まりにくいという特徴があります。そのため、「抜歯を安全に進めるためには一定期間服用を休まざるを得ない」と、歯科でも医科でも考えられていました。「残せないほど悪くなっている歯を、抜いて治療できない」という状況ほど、つらいものはないと思います。腫れていたりうずいていたりしていては、食事もままならないでしょう。炎症がさらに広がってしまう前に、しっかりと治療したいですね。でも、もしも休薬のために血栓ができてしまったら?! そこで近年では、適切な検査を行って休薬せずに抜歯し、歯科と医科と連携で、安心・安全な治療が可能になっています。   血栓とは呼んで字のごとく、血管を栓のようにふさいで詰まらせてしまう血のかたまりのこと。血液には本来「固まる」という大切な働きがありますが、血管のなかに血液のかたまりができてしまうと血管が詰まり、さまざまな障害ができてしまいます。 血栓ができるきっかけは、高血圧やドロドロした血液によってできる血管のキズ。傷ついたところには血液が集まり、その中にある血小板が止血のために働きます。するとその場所には、かさぶたのように血栓ができて血管が狭くなってしまいます。コレステロールや脂肪の多いドロドロの血液だと、流れにくいためますます血管が詰まりやすく、脳梗塞や心筋梗塞などの原因になってしまうのです。そこで、血管を詰まりにくくするための治療と予防に大活躍しているのが抗血栓薬です。すぐれた効果を発揮するのですが、一方で困った問題も起こします。というのは、サラサラと流れやすくなったり血小板が働きにくくなる分、当然ながら血液の重要な働きである「固まる」力が弱まって血が止まりにくくなってしまうのです。   そこで「血液サラサラ」のみならずお薬を服用されている患者様にお願いしたいのが、歯科医院においでになった際の問診票の記入です。必ず持病とその治療歴、服用している薬などについてご記入をお願いいたします。歯科医師が問診の際にもお尋ねしますので、なるべく詳しくお話しください。服用中のお薬を来院時に持参いただくのもたいへん助かります。歯科治療に影響を与える薬がいくつもありますので、安心・安全な歯科治療のため、ぜひご協力をお願いします。