中里デンタルクリニック.のお知らせ

「口臭」気になりませんか?

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の堀内です。皆様いかがお過ごしでしょうか?寒暖差が大きく免疫力が低下しやすい時期ですので、くれぐれも体調にはお気をつけください。

 

さて、今回の話題は「口臭」です。皆様は自分の口臭が気になったことはありませんか?口臭の原因のほとんどはお口の中にあります。むし歯、歯周病、お口の渇き、舌の汚れ、口内炎、入れ歯の汚れなど、さまざまなお口のトラブルが口臭の原因になります。

「胃が悪いのでは?」「内臓から匂いがきているのでは?」と心配する方も多いですが、胃や内臓が原因に場合は、よほど症状が悪化しないと、他人が感じるほどの悪臭がお口から出てくることはありません。

 

もっとも口臭が発生しやすい場所は舌です。舌をベーっと出して、鏡を見てみましょう。舌の表面に汚れが溜まっていませんか?舌の表面に蓄積した苔状の堆積物を「舌苔」といいます。

舌苔には、細菌などの微生物、唾液の成分、お口の粘膜から剥離した細胞、血球の成分、食べかすなどが含まれています。剥離した細胞と、唾液や血球の成分はタンパク質です。すなわち、悪臭をつくり出す細菌と、その栄養源となるタンパク質の両方が、舌苔には豊富に存在していることになります。

歯周病になっていたり、口呼吸をしている、唾液が少なくなっている、喫煙しているという方は、舌苔がつきやすい傾向があります。舌苔を落とすには舌ブラシがおすすめです。奥から手前に、舌の表面をやさしくなぞるように動かしましょう。

 

新型コロナの感染予防のためにマスクが必須になっていますが、実は長時間のマスク着用も、口臭のリスクになると考えられます。

マスクをするとお口を動かすことが減り、水分を摂る回数も少なくなります。息苦しいので口呼吸にもなりがちです。こうした状態では唾液が少なくなり、お口が渇きます。

また、マスクの内側は空気の循環が悪く、お口に二酸化炭素が溜まります。すると口内が酸性に傾き、細菌のバランスが乱れて、むし歯や歯周病のリスクが高まります。そのため、マスク生活ではいっそうお口の健康管理が大事になります。

 

口臭予防のコツは、①お口の健康を保つこと、②お口が渇かないようにすること、③舌苔を減らすことです。お口の健康を保つには歯科の助けが欠かせません。口臭を防ぐためにも定期受診を続けましょう!

 

皆さんこんにちは‼︎中里デンタルクリニックアシスタントの山内です。

最近急激に寒さが増してきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

体調にはくれぐれも気をつけてお過ごし下さい。

 

さて、今回は味を感じるために必要な「舌」と「唾液」について詳しくお話をしていきます。

 

「甘味は舌の先で感じる」というお話を聞いたことないでしょうか?

他にも「苦味は舌の奥で感じる」「塩味や酸味は舌の側面で感じる」など、舌の部位ごとに感じる味が違うという説(味覚地図と言います)がありますが、実はこれは古い説になります。

今回は私たちがどうやって味を感じているのか詳しくお話ししていきます。

 

食べ物の味は、アミノ酸や核酸、糖類といった水溶性の化学物質=「味物質」によってもたらされています。

甘味、酸味、塩味、苦味、うま味には、それぞれの味を生み出す味物質が存在します。

 

代表的な例を見ると、甘味の味物質は、ショ糖、加糖、ブドウ糖などが挙げられます。

ショ糖はいわゆる砂糖です。加糖やブドウ糖は、果物やはちみつに多く含まれます。これらが虫歯菌の餌になる代表的なものです。

酸味の味物質は、クエン酸、酢酸、乳酸などが挙げられます。

柑橘類に含まれるのがクエン酸、酢に含まれるのが酢酸です。乳酸はヨーグルトなど乳酸菌を利用した食品に多いです。

塩味の味物質は塩化ナトリウム(塩)などです。

苦味の味物質はカフェイン、モモデルシン、テオブロミンなどが挙げられます。

カフェインはコーヒーやお茶、モモデルシンはゴーヤなど苦味のある植物、テオブロミンはカカオに含まれます。

そしてうま味の味物質はアミノ酸の一種のグルタミン酸、核酸の一種のイノシン酸、グアニル酸などです。

グルタミン酸は昆布やトマト、イノシン酸はかつおぶしや肉、魚、グアニル酸は干したきのこ類に豊富に含まれます。

 

さて、これらの味物質はどのような経路を辿って味として認識されるのでしょうか?

舌の表面には舌乳頭という組織が点在しています。(舌の表面にポツポツ見えるのがそれです)

味物質は唾液に溶けて、そこに辿り着きます。

舌乳頭の中には数十個の味細胞が集まってできた味蕾という器官があります。

味細胞の中には味物質を受け取る受容体があり、この受容体から味物質の情報が味覚神経を通じて脳に伝えられ、食べ物の味が認識されます。

 

いかがでしたでしょうか?

味を感じるためには「舌」と「唾液」双方が必須になりますので、したの表面のケアや唾液の分泌量に気を配ってみましょう‼︎

味ってどこで感じるの?

みなさんこんにちは、歯科衛生士の木村です。

当院では、いらっしゃって下さっている患者さん対象に唾液検査を行っています。そこでアンモニアと口臭の関係を説明をする際、舌のお話をしています。舌も歯と同じくらいお口の中では重要な役割をしています。今回はそんな舌の役割について説明していきます。

 

【基本味の味物質を見てみよう】

「甘味は舌の先で感じる」というお話、聞いたことないでしょうか。ほかにも「苦味は舌の奥で感じる」「塩味や酸味は舌の側面で感じる」など、舌の部位ごとに感じる味が違うという説(味覚地図)がありますが、じつはこれは古い説なのです。今回は、私たちがどうやって味を感じているのかをお話ししましょう。

食べ物の味は、アミノ酸や核酸、糖類といった水溶性の化学物質=「味物質」によりもたらされます。甘味、酸味、塩味、苦味、うま味には、それぞれの味を生み出す味物質が存在します。

代表的な例を見ると、甘味の味物質は、ショ糖、果糖、ぶどう糖など。ショ糖はいわゆる砂糖です。果糖やぶどう糖は、果物やはちみつに多く含まれます。これらはむし歯菌のエサにもなりますね。

酸味の味物質は、クエン酸、酢酸、乳酸などです。柑橘類に含まられるのがクエン酸、酢に含まれるのが酢酸です。乳酸さんヨーグルトなど乳酸菌を利用した食品に多いですね。

塩味の味物質は塩化ナトリウムなどです。

苦味の味物質はカフェイン、モモデルシン、テオブロミンなど。カフェインはコーヒーやお茶、モモデルシンはゴーヤなどの苦味のある植物、テオブロミンはカカオに含まれます。

そしてうま味の味物質は、アミノ酸の一種のグルタミン酸、核酸の一種のイノシン酸、グアニル酸などです。グルタミン酸はこんぶやトマト、イノシン酸はかつおぶしや肉、魚、グアニル酸は干したきのこ類に豊富に含まれます。とくにこんぶはグルタミン酸の含有量では随一です。

 

【味物質が味として認識されるには。】
さて、これらの味物質は、どのよ
うな経路をたどって味として認識されるのでしょうか。

舌の表面には舌乳頭という組織が点在しています。ベーッと舌を出したとき、ボツボツと見える突起が舌乳頭です(牛乳をひと口飲んでから鏡の前で舌を出すと、とてもはっきり見えます)。味物質は、唾液に溶けてまずここにたどり着きます。

舌乳頭のなかには味蕾という器官があります。花のつぼみのような形をしている味蕾は、数十個の味細胞が集まってできています。
味細胞のなかには味物質を受け取る受容体があり、この受容体から味物質の情報が味覚神経を通じて脳に伝えられ、食べ物の味が認識されます。味物質ごとに受け取る受容体は決まっていて、たとえば甘味の味物質の受容体がうま味の味物質を受け取ることはできません。

舌の表面に点在する舌乳頭。そのなかにある味蕾の、そのまたなかにある味細胞。さらにそのなかにある受容体が、味を感じるセンサーです。というわけで、味は舌の特定の部位で感じるのではなく、舌全体に分布している器官で感じているのです。

ちなみに、辛味は味覚神経ではなく、熱い、冷たいなどの刺激を伝える三叉神経を通じて脳に伝わります。脳に認識される経路が違うため、基本味の仲間には入りません。

飲みすぎ注意!!なスポーツドリンク

こんにちは!!中里デンタルクリニック、アシスタントの下舘です。だんだん気温も下がり、日が落ちるのも早くなってきましたね。体調管理には、十分お気をつけください!!

    今回は「スポーツドリンク」についてです。部活動を頑張るお子様をお持ちの方々、沢山いらっしゃると思います。この部活動の際に飲む機会が多い「スポーツドリンク」。糖と酸を含むスポーツドリンクは、頻繁に摂取していると歯や体に思わぬダメージを与えることがあります。歯に対してのダメージについて、お話させていただきます。

    スポーツドリンクは「イオン飲料」の一種に分類されます。ナトリウムやカリウム、マグネシウムなど、いわゆる「電解質」が入っている飲み物のことです。電解質とは、水に溶けたとき、イオン化して電気を通す性質がある物質のことです。人間の体液には、水分のほかに電解質が含まれています。細胞内を流れる体液が正常に働くには、一定量の電解質が必要です。汗をかいたりして電解質が失われた場合、電解質を補わないといけないのですが、そのために適した飲み物がイオン飲料です。イオン飲料は、成分や用途によって、スポーツドリンク、経口補水液、乳幼児用イオン飲料に分類されます。

    スポーツドリンクには、水と電解質の他にも糖や酸があります。それぞれの役割をみていくと

   

    まず、スポーツドリンクの目的といえば①水分補給②電解質補給③エネルギー補給です。水分補給には当然、水がその役割をはたしますが、電解質が電解質入っている水分の吸収効率がよくなります。エネルギー補給を担うのが、砂糖や果糖ぶどう糖液糖(果糖ぶどう糖の混合物)です。「飲む点滴」のように、激しい運動で失ったエネルギーを速やかに補給してくれます。糖類の甘味を抑えて味を調整したり、酸性度を高めることで飲み物の保存性を高めるために、酸化防止剤(ビタミンC)や、果汁、クエン酸、酸味料、アミノ酸などが入っています。クエン酸やアミノ酸は疲労回復にも役立ちます。激しい運動などで失った物の補給に優れた飲み物だからこそ、日常的に摂取するのは体に害となることがあります。

    スポーツドリンク500mL中に角砂糖8個程の糖が含まれています。酸性度も高いのですが、砂糖の甘味のせいなどで酸味がうすれているので、すっぱくは感じません。スポーツドリンクに含まれている多量の糖と酸。頻繁に飲んでいると、当然「歯へのダメージ」となります。糖はむし歯、酸は酸蝕(飲料物の酸により歯が溶ける現象)を引き起こします。砂糖はむし歯のエサとなり酸を作らせますし、飲み物に含まれる酸自体も歯を溶かします。生えたばかりの乳歯は特に酸に弱いので乳幼児用イオン飲料は、過剰摂取は要注意です。スポーツドリンクは液体ですので、お菓子より歯と歯の間に入り込みやすいので、歯の噛む面にできるむし歯は患者さんでも気づきやすいのですが、歯と歯の間のむし歯は気づかないうちに進行しやすいのです。ペットボトルは、一気に飲むのではなくこまめに飲むので「酸や糖がひっきりなしにお口に存在する」ことになります。飲むとお口の中がベタつくので、のどが渇いてさらに飲むことも多いです。そして「スポーツ中は口呼吸で乾燥するので、唾液の作用が働きにくい」。唾液にはお口のなかを洗い流して、むし歯菌のつくる酸や飲食物の酸を中和してくれる作用があります。ただ、運動中は口呼吸によりお口が乾燥するので、唾液が歯の表面に行き渡りません。

    お子さんがスポーツドリンクを飲む量が増えるのが、小学校中・高学年あるいは部活動を始める中学生のころ。この時期は、乳歯や生えたばかりの永久歯がお口のなかに混在します。「乳歯は酸に弱い」ですし、「生えたばかりの永久歯も酸に弱い」です。だから、余計にむし歯や酸蝕になりやすい。エナメル質形成不全のように、生まれつき歯が弱い子だとさらにダメージを受けやすいです。またこの時期は「親御さんの仕上げ磨きを卒業する時期」でもあります。また、高齢者の場合は、加齢にともない歯ぐきが下がって歯の根面が露出することがあります。スポーツドリンクを日常的に飲んでいると、そうした根面のむし歯(根面う蝕)のリスクも上がります。露出した歯の根の象牙質は、エナメル質よりさらに酸に弱いです。

    スポーツドリンクとの賢い付き合いかたは、

・あくまでもスポーツ時のドリンクとして飲む

ちょっと汗をかいた、ちょっとのどが渇いたという時は、水やお茶で十分です。(お風呂の前や後、寝る前の水分補給も)

・頻繁に飲まないといけないなら、歯の健康に注意を※歯科医院で定期的に検診、フッ素で歯の質を強化、フロスで歯と歯の間を掃除しましょう

・飲んだあとはお口をすすぐ※むし歯や酸蝕を予防するために、飲んだあとは水かお茶でお口をすすいで酸を薄めましょう。

    痛くなくても(無症状でも)通える病院が歯科医院です。症状がないからこそ、悪い所がないか定期的に歯科検診を受けましょう!!ぜひお気軽にご連絡ください♪

顎関節と歯科

皆さんこんばんは中里デンタルクリニック勤務医の小松洋介です
本日は顎関節についてお話ししたいと思います
最近うちに通ってくれる患者さんや新規患者さんの中でも顎関節に関する方が増えてきている気がします
顎が痛い
口が開きづらい
口を開けると顎から音がするなどなど患者さんから訴えが多いです
それら全ては顎関節が問題です
もっと細かく言えばその関節に影響する全体の噛み合わせが原因となってきます
口の問題なのになぜ関節が悪くなるのか?
人の顔は15種23個の骨から成り立っています。特に問題なのは上顎と下顎からなる顎関節、耳の前にある窪みのあたりがちょうどその部位に当たります
顎関節が悪くなることを総じて顎関節症と言います。人間には顎関節に負担をかけない正しい顎位というのが存在します。この顎位がずれると負担が大きくなり痛みを生じてしまいます。
顎位がずれてしまう原因としては虫歯によって歯が欠けてしまった。歯周病によって歯を失ってしまった。子供の頃からの習慣的な癖で歯並びが悪くなってしまったなどなどあります
一本の歯を治すだけではこの顎位の回復は難しく、全ての歯を対象にした全顎的な治療、矯正など長く大掛かりな治療が必要となってきます。
また、歯並びだけでなく、食いしばりも大きな原因になってきます
普段食いしばり、歯軋りなどはしていませんか?患者さんの中でも自分で意識ないが明らかに習慣的な歯軋りをしている方がたくさんいらっしゃいます。また人間の上の歯としたのはが1日で接触している時間は何分ほどだと思いますか?実は人間は食事も含めて1日に23分しか上下の歯は接触していません。
なので普段食いしばりしていないか意識して見てください、また家族の人に寝ている時に歯軋りしていないか聞いてみてください。そして鏡で自分のは歯が真っ直ぐすり減っていませんか?横に四角くなってる人は歯軋りをしている可能性がすごく高いです
そして実は顎関節症は男性より女性に多いです
女性は40代になるとリウマチという状態になる方が多いです
リウマチは自分の体に免疫反応が起こり関節の内面に炎症が起きてしまう自己免疫疾患です
リウマチを持っている患者さんには顎関節も痛くなる方は多いです
当院で治療する際はマウスピースというものを付けるのをお勧めします
ボクサーがやるようなマウスピースでなく、歯軋りや顎関節を助ける医療用のマウスピースです
上と下のはの間に入ることで歯軋りの予防やクッションの役割を果たし顎関節症の対応ができます
詳しい精査は大学病院に紹介状を書くこともできます
お困りの方は一度連絡をください

タバコの害は「減らせば減る」ものではない。

皆さんこんにちは。中里デンタルクリニック歯科衛生士の北田です。季節の変わり目で皆さん体調は崩されていませんか?朝方と夜は特に冷え込む日が続いていますので、体調には気をつけてお過ごしくださいね。
さて、今回はタバコについてです。からだに悪いものであるとは耳慣れた言葉ですし、簡単にはやめられないですよね。「吸う本数を減らす」、とか「紙巻きではなくアイコスのような有害物質の少ない(と言われる)加熱式タバコに変える」などして、健康への影響を減らそうとしている方もいると思います。
実際のところ、タバコの本数を減らすのは、どれくらい違いをもらたすのかご存知ですか?「1日あたりの紙巻きタバコの喫煙本数」と、「虚血性心疾患のリスク」の関係を示したグラフがあります。虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症など、心筋に血液が行かなくなることで起こる疾患の総称です。
「タバコを吸わない人」のリスクを1とすると、「1日20本吸う人」が虚血性心疾患になるリスクは約1.8倍となります。では吸う本数が10分の1になるとリスクも10分の1になるのか?と思うかもしれませんが、20本が2本、つまり「90%減」となっても、役1.4倍とあまり変わらず高い数値です。
有害物質に対するからだの反応は、「有害物質が少なくなればそれに比例して減る」という単純なものではないのです。
アイコスなどは、「従来の紙巻タバコより有害物質が90%少ない」と宣伝されてきました。しかし、健康への影響も90%減るかというと、疑問が残ります。
メーカーは90%少ないと言いつつも、「本製品の健康に及ぼす悪影響が他製品と比べて小さいことを意味するものはありません」という注意書きを記載しています。
量が減ったとはいえ、加熱式タバコが発がん性を含んでいるのは変わりないですし、グリセロールや粒子状物質など、紙巻きタバコよりも含有量が多い有害物質もあります。くわえて、加熱式タバコのフィルターの熱によってホルムアルデヒドシアノヒドリンという、ごく低濃度で非常に毒性の高い物質が放出されるケースも報告されているのです。
タバコによって歯周病のリスクも高まるため、定期的にクリーニングで今のお口の中の状況を把握してメインテナンスをしていきませんか?中里デンタルクリニック.はいつでもご連絡をお待ちしております!

予防の常識・非常識

皆さんこんにちは。中里デンタルクリニックアシスタントの石橋です。
季節の変わり目につき、どうぞお身体にはお気をつけください。
さて、今回は予防の常識・非常識についてです。虫歯や歯周病の予防について、ありがちな誤解をまとめてみました。
【常識1】歯周病は歯を失う怖い病気ではなく、セルフケアと歯科のサポートで歯は残せます。
「歯を失う怖い病気」というイメージが強い歯周病。ですが、テレビのCMなどでみられるように、短期間で歯がグラグラになって抜け落ちてしまうことは普通ありません。統計的には、歯周病になりにくい人が1割、残りの8割の人はゆっくり進行していきます。歯周病を予防するには、セルフケアだけでなく、歯周病の早期発見が重要です。早く異常がわかれば、その分早く手が打てます。そのためには、歯科医院で定期的に検診を受けることが大切です。もし歯周病になっていて治療を受けたのなら、治療が終わった時がスタート地点です。再発を予防するために検診に通いましょう!

~check~タバコで歯周病が10年早く進行する!
タバコは歯周病の進行を早めます。約4800人の初診患者さんの喫煙状況と歯周病の進行度を比較したところ、中等度・重度歯周病の方の割合が、30代の喫煙患者さんと、40代非喫煙患者さんでは同じくらいとなりました。また、40代の喫煙患者さんと50代の非喫煙患者さん、50代の喫煙患者さんと60代の非喫煙患者さんでも同じような割合でした。つまり、「タバコを吸っている人は、吸わない人より10年歯周病の進行が早くなる」と言えます。歯周病の予防のため、タバコを止めることをお勧めします(加熱式タバコも同様です)。

【常識2】歯周ポケットには歯ブラシだけでは落とし切れない汚れがあります。
歯茎の溝の中はプラーク(細菌の塊)が溜まりやすい場所で、溜まったプラークは歯周病の原因になります。そのため、この部分を歯ブラシで注意して磨いている方も多いことでしょう。ですが、歯ブラシでは溝の中のプラークは完全には取り切れません。しかも、溝の中に無理に歯ブラシの毛先を入れて磨くことを続けると、歯茎が傷つきやせ、虫歯になりやすい歯の根面が露出してしまいます。歯茎を傷つけずに綺麗にプラークを取り除く磨き方を、歯科医院で教えてもらいましょう。歯茎の深い溝や歯周ポケットの中のお掃除もお任せください。歯と歯の間をデンタルフロスや歯間ブラシで磨くことと、虫歯予防のためにフッ素入り歯磨き剤を使うこともお忘れなく。

【常識3】虫歯になるのは甘いものを沢山食べているからではなく、食べ方が問題です。
甘いものを控えているはずなのに、虫歯になってしまう。それは甘いものの「食べ方」に問題があるのかもしれません。飲食後、お口の中では、細菌の生み出す酸や、飲食物の酸により歯の成分が溶け出し(脱灰)、その後、時間をかけて唾液が成分を歯に戻していきます(再石灰化)。溶かす力が戻す力を上回る状態が長時間続くと、虫歯になっていきます。この時、甘いものの「量」以上に、食べる「頻度や時間」が問題となります。ひっきりなしに甘いものがお口の中にあると、唾液が歯を修復する時間が取れません。ですから、のど飴を絶えず舐めていたり、ドリンクをちびちび飲んでいたりすると、虫歯になりやすいのです。野菜ジュースやスポーツドリンクなど、ヘルシーなイメージのものにも意外に砂糖は入っていますので注意が必要です。

歯科医院では、皆さんのお口の状態や生活習慣に合った予防の方法をご提案しています。毎日のセルフケアにお役立てくださいね。

再発見、唾液の大切さ「うま味の世界」

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック歯科衛生士の田口です。
最近肌寒くなってきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、体調管理に気をつけていきましょう。
さて、今回は「うま味」についてです。

「うま味」と聞いて、何を思い浮かべますか。「こんぶやかつおぶしに含まれている」「日本で発見された味で、最近、世界で注目されている」ー少し詳しい方ならご存知かもしれませんね。
ところで、美味しさとは何でしょうか。「うまい」と「おいしい」は同じ意味で使われていますが、「うま味」とはどう違うのでしょう?
うま味とは、甘味、酸味、塩味、苦味といった基本味の一つで、科学的に分類される味覚の一種です。
一方おいしさは、いくつもの要因が重なり合って生まれます。食べ物の見た目や色つや。鼻から嗅ぐ香り(鼻先香)と、食べ物が口に入ってにおいが鼻に抜けたときに感じる香り(口中香:おいしさに強く関与する要因)。甘味、酸味、塩味、苦味、うま味などの味。舌触り、歯ごたえに咀嚼時の音。まわりの環境にくわえ、その食品を食べた人が持つ記憶や思い出も影響します。オーケストラで例えれば、楽団を構成する奏者の1人が「うま味」で、楽団が奏でるミュージックが「おいしい」といえます。
日本人におなじみの納豆は、外国人には苦手な方が多いです。これは食文化の違いに関係していますが、それはつまり、その人の経験や記憶のなかで、納豆の味がおいしさと結びついていないからだといえます。

うま味といっても、うま味が具体的にどんな味か、実感したことがある方は少ないのではないでしょうか。そこで、うま味をご自分で体験する方法をお教えしましょう。用意するものはドライトマト(無塩でも有塩でもOK)と水です。
まず、水を一口飲んで、お口の中を湿らせます。そしてドライトマトをお口に入れて、20〜30回かんでください。最初はトマトの酸味や塩味を感じるでしょう。ですが噛んでいるうちに薄れていき、20回も噛むころにはトマトの味がお口の中からなくなります。
完全になくなったあと、舌の上全体にボヤッと広がる感じが残ります。この「お口に残る余韻」がうま味なのです。とてもデリケートな味で、人から教えられないと気付けないレベルです。体験した外国シェフたちは、「舌全体に広がる淡い微妙な味」「持続性があり余韻を残す味」と評していました。
ドライトマトが手に入らない場合は、おしゃぶりこんぶ(味つけのされていないもの)でも同じような体験ができます。形がなくなるまでこんぶを噛んで、お口に残った余韻に意識を傾けましょう。

ドライトマトを噛むと、最初は酸味により、続いてうま味により、唾液が分泌されていきます。ドライトマトの中に入っているいろいろな味の成分が唾液と混ざり合って、舌の受容体に到達して、脳に伝えられます。
味を味として感じるには、唾液を混ざり合うことが必須です。唾液を出すにはよく噛むことが大切で、よく噛むにはよく噛めるお口でないといけません。
みなさんが歯医者さんに定期的に通っているのは、虫歯や歯周病の予防や治療のためですよね。しかし、その根底にあるのは、「いつまでもおいしく食べられるように歯を大事にしたい」という気持ちではないでしょうか。
中里デンタルクリニック.では皆さんに定期検診をおすすめしています。今は大丈夫と思っていているかたも油断は禁物です。お口の健康、さらに身体の健康を守るためにもメインテナンスにいらしてください。お待ちしております。
また、なるべくはを削らずに、患者さんにあったケア方法をお伝えしたい!という思いから、唾液を採取してお口の環境を数値、グラフ化する「唾液検査」実施しています。この検査によって、今のお口の環境での虫歯や歯周病のリスク、口臭の度合いが分かります。結果からケア方法まで詳しく歯科衛生士がアドバイスしております。検査自体はとても測定時間5分程度と簡単な検査になっていたので、ぜひお試しください。

フッ素濃度の高い歯磨き剤が虫歯予防に効くって本当?

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニックの歯科衛生士松田です!最近季節の変わり目になってきて寒くなってきましたね・・・
私も気温差で鼻水がとまりません・・・早く気温が安定してほしいものです(´;ω;`)
みなさんも体調に気をつけてお過ごしくださいね!!

さて、今回は「フッ素」のお話です。
よくフッ素濃度の高い歯磨き剤が虫歯予防に良いと聞きますが、濃度によって実際、どれくらい差があるんでしょう?また、歯磨き剤に濃度が書いてありますが調べる方法は無いんでしょうか?

今日はそんなお話をしていきます。

海外の研究では、フッ素濃度が1000ppmから1500ppmになると、虫歯になる歯面数が約20%減るといわれています。1000ppm以上の歯磨き剤には濃度の表示義務がありますので、表示されていないものは1000ppm未満と思われています。

2017年に、歯磨き剤に含まれるフッ素濃度の上限が1000ppmから1500ppmに引き上げられました。それから4年、1450ppmの高濃度フッ素を配合した歯磨き剤は、店頭や薬局でもおなじみのものとなりました。
濃度が上がったことによって、実際のところ、どれくらい虫歯の予防効果が変わるのか、気になる方も多いでしょう。

過去にアメリカで行われた研究をご紹介しましょう。8〜11歳の子供2415名を2つのグループに分け、1000ppmと1500ppmの歯磨き剤を三年間使用し続けてもらい、虫歯になった歯面数を比較しました。すると、1000ppmより1500ppmを使っていた人の方が、虫歯になった歯面数が21・8%少なかったのです。
世界保健機関(WHO】も、フッ素濃度1000ppm以上の歯磨き剤では、濃度が500ppm増すごとに虫歯予防効果が6%上がると述べています。

含まれるフッ素濃度が高くなると単純に虫歯予防効果も上がると言えますが、歯磨き剤によっては、パッケージにもチューブ本体にもフッ素濃度が記載されていないものがあります。実は「1450ppmの歯磨き剤にはフッ素濃度の表示義務があるものの、1000ppm未満の製品には表示がない」のです。お使いの製品の濃度がきになるなら、メーカーに問い合わせてみると良いでしょう。

とはいえ、「歯周病予防の成分が入っているから」「香味が気に入っているから」といった理由で、いまお使いの950ppmの製品が手放せない方もいらっしゃいますよね。また、6歳未満のお子さんは、1000ppm以上の使用は避けるようにすすめられています。そうした場合に、歯磨き剤を変えずに虫歯予防効果を高めたいのなら、みがく回数を増やしてフッ素が歯に供給される機会を増やす、あるいは歯磨き後のすすぎをできるだけ減らしてフッ素がより長くお口に残るようにしましょう。

歯磨きにプラスして、フッ素洗口液を利用するのも手です。最近は歯科医院のほか、薬局やドラッグストアでも手に入るようになってきました。歯科取り扱い品は450ppmで、市販品は225ppmです。
ちなみに、ppmはparts per millionの頭文字で、「100万に対して物質がどのくらい存在しているか」を表しています。1450ppmの場合、歯磨き剤全体を100gとするば、その「100万分の1450」の割合でフッ素が含まれていることを意味しています。

100gの100万分の1は0・0001g。これに1450をかけると0・145g=145mgとなります。%に直すと0・145%ですが、正直、小さすぎてピンときませんよね。「高濃度フッ素0・145%配合」といわれても、多さが伝わりません。というわけで、量の多少がイメージしやすいppmがフッ素の単位として使われているのです。

当院でも高濃度フッ素は一ヶ月に1回お塗りしています。定期的にフッ素を塗って歯を強くしていきましょう!

認知症の発症抑制に歯周病の予防を!

こんにちは!中里デンタルクリニック.アシスタントの荒谷です。タイトルにあるように、「歯周病」と「認知症」には密接な関係があることが最近、とても重要視されていますね。「歯周病を予防している人は歳をとっても元気」だと、多くの歯医者さんが経験的に感じていることを、科学的に裏付ける研究結果が明らかになったのです。
「重度の歯周病を患う人は認知症になりやすい」「歯周病にかかっている認知症の患者さんは、認知症の進行が早い」ということが分かってきています。更に、アルツハイマー病気型認知症で亡くなった患者さんの脳内から、歯周病に最も関係する「Pg菌」が発見されたというのです。Pg菌が起こす炎症によって、アルツハイマー型認知症の原因物資が体内に増えること、その原因物質を脳内へとPg菌が誘導していることが明らかになりました。
厚生労働省がホームページに掲載している資料には、今後、認知症の高齢者は更に増加し、2025年には約700万人、65歳以上人口の20%に達するとの推計が出ています。これは大変な数字だと思います。しかし、発症を5年遅らせることで、アルツハイマー型認知症患者を半減できるという推計もあり、多くの人が歯科で歯周病予防を始めれば、もしかしたら未来を変えることができるかもしれません。
みなさんは、歯周病の予防やメインテナンスを受けていますか?歯周病は痛みの出にくい病気です。歯茎が腫れ、歯磨きした時に歯ブラシに血がついていても、ほとんどの場合は痛みを感じないので、つい放置してしまう人が多いようです。歯磨きすると血が出るのに、「毎日歯磨きをしていれば大丈夫」「殺菌剤の入った歯磨き剤を使えば良くなるだろう」と油断をしていませんか?歯周病になるとお口の中に慢性炎症が起きます。「たかが歯の病気だ」「歯が抜けるのは老化現象だから仕方ない」などと思わないでほしいと思います。
歯周病の温床は、外側から見えない歯周ポケットの内側にあります。歯周ポケットの奥にPg菌の巣であるプラークが溜まっていたり、歯に歯石がこびりついていないかどうかは、歯科のプロフェッショナルに診察や検査をしてもらわなければ分かりません。毎日の丁寧な歯磨きはもちろん重要ですが、歯周ポケットの巣に溜まったPG菌のかくれひそむプラークや、プラークまみれの歯石は、歯磨きで取り除くことはできません。歯磨き材に配合された殺菌剤の効果も限られます。
PG菌による炎症の被害を止め、認知症になるリスクを減らして脳の健康を守るには、歯科のプロフェッショナルによる治療、そしてメインテナンスが効果的です。当院では、3ヶ月に一度の検査とクリーニングを推奨しています。将来の口腔内を守り、心身共に健康なまま、長生きするためのお手伝いをぜひ、させていただきたいと思っております。

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